Recording in RWANDA ★ 落ち込むこともあるけれど、わたしは元気です!

2009年12月22日

ようやく一頭

一ヶ月前のことになりますが
それまで惨敗続きだったルワンダでのお産、
ようやく赤ちゃんを死なせずに済みました。
起立不能の状態で一週間も放置され、かなり危ない状態でお産を迎えたお母さん。
地元の獣医に診てもらったけど、放っておいていいと言われた、とのこと。
こんな状態で自力で分娩できると思ったのだろうか・・・
バカたれが!
っていうかなんでその獣医が今ここに来てない?!
そしてやたら胎児が大きいなと思ったら、
スーパーブル(高能力の純血種のオス牛)の精液で授精したとのこと。
こんな小さな未経産牛に、そんな大型牛の種をつけるなんて
わざわざ難産を作り出しているようなもの。
バカバカバカ!
タオルがなかったので
急いで着ていた服を脱いでそれで口の中の羊水を拭き取る。
人工呼吸して、心臓マッサージしてどうにか蘇生。


友達と夕食の約束をしていたこの日。
「ごめん!急患が入った!」
こんなドタキャンが日常茶飯事だった日本での日々を懐かしく思い出しました。
この国の獣医が24時間365日の往診体制を整え、
薬や器具を満載した車で出動することができるようになるには
あとどれくらいの年月が必要なのかな・・・

4 件のコメント:

  1. kiri先生、かっちょいい~(´ω`)!!

    おかあさん牛は初産で起立不能なのに獣医さんにほっとかれ、
    出てきた赤ちゃんには人工呼吸に心臓マッサージで蘇生・・
    本当にビックリする状況ですね・・(;_;)
    農場主さんも、おかあさん牛も、産まれた赤ちゃんも、kiri先生にとっても感謝していますよ。

    ルワンダの獣医さんにも、もっと牛さんのことをスキになってほしいなぁ・・(>_<)

    kiri先生、本当にお疲れさまでした(*^_^*)

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  2. おめでとう!!
    kiriの凄い力を発揮したんだね。凄いわ!!
    頑張った後の感激感動は忘れられないんでしょね。
    お疲れさまでした。そしてまた次の活動へ・・・

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  3. やったね
    すくすくと育ってほしいですね
    できればその次の代までとりあげたいですよね
    365日可能になるには、まず国からですよね
    いくら設備だけ良くても国民がゆたかでないと有り余るだけだし
    それに首都周辺は対応可能でも離れたらどうなるのかなど
    現状を考えたら‥‥

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  4. >たけちゃん
    うーん、この人、日本だったらあっという間に全顧客を失うだろうなぁと思うような獣医ばっかりで
    もしかして日本人が厳しすぎるのかなと思ったりするくらい。
    まぁ獣医といっても高校の畜産学科を卒業しただけなんだけど。
    知識や技術や経験は不十分でも
    牛と農家さんを好きであってほしいなぁ。
    まだそんな余裕はないのかも。

    >司
    日本の獣医さんだったら誰でもできる技術なんだけど
    でもダラリとして死んでると思った子牛の目の色が
    少しずつ生気を取り戻し始めた瞬間の喜びって
    やっぱりすごい。
    思わず子牛にほおずりしてしまったよ。
    ちょっとだけ自信回復しました。

    >zizi
    次の代をとりあげるのは無理だね。笑
    だってこの子が赤ちゃん産むのに最短で2年かかるもん。
    日本でさえ地域によってはなかなか獣医に来てもらえない農家さんがたくさんいることを考えると
    なかなか難しいだろうねー。
    だいたい、聴診器や薬どころか、時には体温計でさえも(!)持っていない人がほとんどだもん。

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