Recording in RWANDA ★ 落ち込むこともあるけれど、わたしは元気です!

2011年5月25日

テクノロジーフェスタと初めての怪我

いま、ブタレという南部州の町に来ています。
ここから車で一時間のところにある国営牧場で
例のごとく移殖の準備をしています。
シスター経営の宿泊施設、素泊まり3000円フランなり。
入浴はコンクリの上で水をかぶらないといけないけどそれは慣れてるのでOKなり。

がしかし、今夜はちょっと体がフツウじゃないのです。
それについてはあとで。


先週末、東部州のニャガタレという町で
同期の佐和ちゃんが主催する「テクノロジーフェスタ」の
お手伝いをしてきました。

セカンダリースクール(日本の中学&高校合体版)で活動する彼女も
わたしと同じ、あと一ヶ月たらずで帰国する隊員です。
2年間の集大成、満を持しての開催となるこのフェスタ、
日本の様々なテクノロジーを紹介した画像
(洗濯機から東京スカイツリーまで)を大画面で見てびっくりしたあとは、
各教室に分かれて隊員が披露する実験ショーを体験します。

理数科教師隊員である佐和ちゃんは
模型の風力発電で、電気が灯るのを披露。

コンピュータ隊員は、その場でネットワークを構築して見せて
ニャガタレセカンダリースクールのHP作成を体験させ、

土木隊員は大量の砂を苦労して運んで
地震のときの土壌液状化現象を再現して見せ・・・

そんなのが全部で14種類!!
生徒たちは前もって配布されたチケットを片手に、実験を見て回ります。

ちなみに、わたしとウッシー、獣医隊員ペアは
精子が元気に泳ぐ姿を顕微鏡で見せたあと、
屠畜場で買ってきた牛の子宮を使って
人工授精のデモンストレーションをやりました。
生命の神秘、です!
相手が思春期真っ盛りの子たちだからどうなるかちょっと心配だったけど
「今から、生きてる精子をみんなに見せますよ!」と言うと、
ワクワクした顔で隣の子と「生きてるんだって!動くのかな!?」って言ってるし、
「一ミリリットルの精液に一億の精子が含まれてるんです」と言うと、
「えっ!!」って声に出してびっくりしてるし、
なんかほんとみんな素直で純粋で、こっちがびっくりでした( ̄□ ̄;)!!

家族はほとんどみんなおうちで亡くなるし、
母親は5人も10人も弟妹を産んでいるし、
自分が番をしているヤギたちは見てる前で交尾するし、
そういう、生とか性とか死とかが身近にフツウのこととしてありふれているから、
彼らのそういうものに対する意識はとてもシンプルなのかもしれません。


見てください!この真剣な覗き込みかた!





そんなわけで、
「世の中のテクノロジーと、学校で勉強していることとはつながっている」
ということを生徒に実感させることで勉強に対する意識を変えたい!という
佐和ちゃんの思いがつまったフェスタは大成功!ヽ(´▽`)/
あ、NewTimesに記事が載ってますよ ↓
http://www.newtimes.co.rw/index.php?issue=14634&article=41455


その三日後の今日、わたしは出張先でやっちまいました。

牧場にて作業中、ルワンダに来て初めて牛に突き飛ばされました。
ルワンダ牛、信じてたのに・・・ばかやろー!

クラッシュという、牛を固定する木枠の中で
牛が外へ出ようと暴れだし
制止しようとしたわたしを巻き込んで
狭い木枠のなかで牛がジャンプしたり突進したりを繰り返し、
わたしはその中でペラペラの紙くずのようにもみくちゃにされ、
ようやく木枠のすきまから外へ這い出しました。

みぞおちを強打して呼吸が止まっていたけど
しばらく浅い息を繰り返していたら落ち着いてきてホッ。
「ここでひるんではだめだ!日本人の魂を見せるのだ!」とか思って
心配する同僚たちに
「ぜんぜんだいじょーぶ!さぁ、続けよう!」と強がってみたものの
体を曲げるたび、力をいれるたびに肋骨全体に鋭い痛みが走り、
夜になった今も、息を吸うたびに顔がゆがむくらい痛みます。

うーん・・・折れたのかなぁ?

とりあえずヨロヨロしながらでも明日の作業までは終わらせて、
それから病院行くかどうか考えます。
意外と朝起きたらめっちゃ治ってるかもしれないし!

2011年5月16日

ハイコレステロール生活

トローチが売ってないんです。
処方された咳止めシロップ、効いてるのかどうか・・・(;-_-) =3

とはいえ、一昨日くらいまでは咳しすぎてゲロっちゃう始末だったんですが、
ようやく咳がおさまってきました。

食欲旺盛、今日は卵を合計4つも食べました。
お昼に庭のネギと一緒に卵を炒めて和風パスタ、
夜はオムレツにしてアボガドと一緒にバゲットにはさんで食べました。

うちの隣は商店で、
家を出て10歩も歩かずして買い物ができて便利なのですが
その商店に最近おいてる卵が安くておいしいのです。

ルワンダで売ってる卵には2種類あって
「アマジ イニャルワンダ」と言うと、
ルワンダ在来種(地鶏みたいなの)が産んだ小ぶりの卵をくれます。
これは黄身が真っ黄色でおいしいの。
で、ちょっと高い。一個120フラン。
一方、「アマジ インズング」と言うと、
ひとまわり大きい、日本で売ってるM玉くらいのをくれます。
これは輸入された大量生産用の鶏が産んだもので、
彼女らは在来種と違って毎日産むので安いのです。一個100フラン。
しかしこの卵の黄身はなんと真っ白・・・!
ビジュアル的にあまり食欲をそそりません。

隣の商店のオヤジが最近仕入れたのは、
後者の「アマジ インズング」であるにもかかわらず、
黄身が黄色いというお得な卵。
昨日買いに行ったら「いい卵があるんだよ~」と言うので
じゃあ4つちょうだい、と買ってみたらたしかにいい卵でした。

ちなみに今、アボガドが旬です。
握りこぶしよりひとまわり大きいのが50フラン。
その倍くらいあるのが100フラン。
これまたハイコレステロールだけど、おいしいです。
森のバターっていうくらいだもんね。気をつけなきゃ。

となりの商店と店主

そうそう、国の試験牧場で最初に移殖したグループが、
今月末あたり、妊娠鑑定できる予定です。
何頭受胎してるかな?
あまり期待してないのだけど(-_-;)||||||
すでに発情が来て不受胎っぽいのが3頭、不明なのが5頭。

ちなみに先週末、
ゲホゲホいいながらその牧場にて第三グループの移殖をやったんですが、
予定していた9頭のうち4頭は状態がイマイチだったので見送ることにし、
残る5頭にどうにか移殖しました。
見送った分の4つ、凍結受精卵が残ってます。
こやつを移殖しないと日本に帰れません。
というわけで同じ日に別の8頭を選んで、
耳にホルモン剤を埋め込んできました。
移殖予定は6月2日。

なんとその翌日の6月3日は早くも帰国報告会です。
たいへんだー!

さーてと。
今日もがんばって仕事するか。
ほほー。忙しい。いいことだ。

2011年5月12日

ごほごほ


こちらルワンダはあいかわらず雨です。
ドロドロの泥道をすべらないようにおそるおそる歩いてます。
もうぐっちゃぐちゃ。

JICAの機関紙やなんかで
日本国内で協力隊OBたちが
それぞれの特技をいかして被災地の支援活動を行っている様子を見て
頼もしいな、と思う今日この頃です。
たしかにああいう場所では協力隊経験者は役立つと思います。
水がなくても電気がなくてもそれが普通、という場所にずっといたし、
ないないづくしの中で模索することも他の人よりはちょっと慣れてるかも。

今こそ、途上国で培ったそういう力を日本社会に還元するときなんだと思います。
わたしも帰国後、ぜひ協力したいな。
専門分野で協力できたらいいけど、そうじゃなくてもいい。


それにしても・・・
しゃべると咳がとまりません(`Д´)=3
どうしたものか。

さて、ちょっと早いですが帰国フライトが決まりました!
6月20日の夕方、成田に着く予定です。

いよいよ帰国が現実の話になってきました。
(いや、もともと現実の話だったけど)

「そのとき」は必ずやってきます。
そのときが来たら、どんな感じがするんだろう。
泣くんだろうか。

わかりません。
でも今はとにかくこの風邪で消耗して痩せてしまった体を復活させるべく
しっかり栄養とらなくてはね。

配属先の近所にある、ジョンのレストラン。
このメランジェ(盛り合わせ)以外選択肢はないのだけど
なかなかおいしいし、800フランだし、ランチタイムに時々利用してます。

奥さんのローザは配属先の同僚で、とってもやさしいひとです。
でも今日のローザはなんだか顔色が悪くてしんどそうでした。
できるだけ長く元気でいてほしい。

それから先週、カリムに赤ちゃんが生まれました。
先々週はファブリスのところに赤ちゃんが生まれてお祝いに行きました。
とりあえず咳が止まるまではカリムの赤ちゃんを見に行けないので
早く治さなくっちゃ。

あと、掃除婦のダンシーラが最近冷たい。
職場のティータイム、わたしにだけ牛乳をくれない。むかつく~。

それから秘書のリリアンがバイクタクシーに乗ってて事故って
大怪我を負いました。
で、その治療のために病院へ向かう途中
またもやバイクタクシーから転落して怪我をしたみたいです。
かわいくて優秀なリリアンにこれ以上悪いことが起きませんように。
早く帰ってきてほしいです。

2011年5月11日

出張連発中

職場から車で3時間半もかかる牧場に通う今日この頃。
15頭にホルモン剤入れたのが先週の話。
それの反応をチェックして排卵したか確認して
来週の移殖の日程を決める、っていうのが今回の出張の内容なんだけど・・・

出発の前日になっても39度の熱が下がらない。

ふらふらしながら病院に行って、
悪寒でぶるぶるふるえながら3時間も待たされて
「マラリアじゃありませんね、しかしまぁこの熱はなんでしょう?
とにかく下げましょう」
というわけで注射を打たれることになりました。
注射っておしりですよ、ここでは。
しかもそんじょそこらの痛さじゃないんですよ。
息が止まるんですよ。痛すぎて。
でも熱が下がって楽になるなら、と思って
涙をうかべてベッドをバンバン叩きながら痛みに耐えたのに
暗い部屋の掛けぶとんもない硬いベッドに寝かされて(これでも特別待遇)
さらに一時間以上、経過観察という名のもとに放置され、
結局熱は下がらず、
処方された薬を飲んで翌日になっても下がらず llll(-_-;)llllll

明日の出張どうしよう・・・
牛の発情は待ってくれないから、
「2、3日延期しましょう」ってわけにはいかないし。

ええい、これでもくらえーっ!と、
気合い一発、日本から持ってきていた座薬を投入!
効くはずだ!と確信しつつ寝てみる。

予想通り意識がぼんやりして、汗がたくさん出て
目が覚めたときには37度台まで下がっていましたヽ(´▽`)/

とは言え、声を出すたびにむせるほど咳こんでしまうので
マスクしてなるべくしゃべらないようにして
予定通り出張を強行!

車の手配に時間がかかったのと
広範囲の交通規制をやっていて迂回路を探すのに手間取ったのとで
(どこにも迂回路が書いてない。そこらじゅう右往左往する車だらけ(;-_-) =3)
ようやく牧場について仕事をすませたらもう真っ暗。
そこから車で一時間のブタレという町へ行って宿を探します。

いつも同僚たちと泊まる修道女の施設は
「入浴=タライの水をかぶる」系で、
今のわたしの体調にはちょっとハードすぎるので
わたしだけ観光客向けのお湯がでる高級ホテルへ。
夕ご飯に注文した緑の野菜のポタージュがあったかくて喉に気持ちよかった~。

翌日もまた牧場で作業して
この日は早めに終わったのでホテルに戻ってタライで洗濯して、お散歩へ。

ブタレの町にはアイスクリームを売っている店があるらしい、と聞いていたので
そこを探してウロウロ・・・
ブタレ在住の隊員に電話したりしてようやく発見した小さなお店は
なんだここかー!っていうくらい、しょっちゅう通ってる場所にありました。
なんで今まで気づかなかったんだろ・・・(・_・)?

お店の名前は
INZOZI NZIZA (インゾズィ ンズィーザ)=「すてきな夢」
地元の太鼓たたきのおばちゃんたちが作った協同組合のお店なんだって。

ルワンダのこういう喫茶店で扱ってるのは
ふつう、チャパティ、揚げパン、サモサにミルクとファンタくらいのものですが
なんとここで売ってるのは
ソフトクリームに手作りミックスフルーツジュースにベーグル・・・
と超画期的なラインナップヽ(´▽`)/
おばちゃんたちもおそろいのかわいい三角巾をつけて元気に動き回ってて、
店番の女性が仕方なさそうに座ってるそのへんのお店とは違います。
ソフトクリームが食べられるのは
たぶんルワンダじゅうでここだけじゃないかな?
間違いなく白人による指導・援助が入っている雰囲気バリバリ。

今週末も金、土、日とブタレ出張なんだけど
このお店の発見により、だんぜん楽しみになっちゃいました。
それまでには風邪を治すぞ!
次回はいよいよ移殖です!


あ、そうそう!
これ、ルワンダ動物資源開発公社のホームページ。
http://www.rarda.gov.rw/
トップページにわたしがいるよ!