ドクターユミが勝手に仕事を進めてよろしい、ということになったので、
(いや、もちろん主体はルワンダ人であるべきなんだけど・・・)
国営牧場の牛を使わせてもらってフィールド試験に入ることにしました。
で、その国営牧場と「ここはひとつ協力しましょうや」っていう協定の準備をしつつ、
実際どんな牧場なのか、偵察に行ってきました。
ISARっていう農業省のリサーチ機関が所有する6つの牧場のひとつ。
380平方kmもあるんだって。
丘陵地なのでとにかくアップダウンが激しくて、標高も高いので、
ここにいるだけで心臓の壁が分厚くなりそう。
あらやだ、ムズング(白人)よ。
やーね、なに見てるのかしら。
できれば赤ちゃん産んだことない若い牛で始めたいんだけど・・・って言ったら
それならこの群れだ、と連れて行かれたのが下の写真で、
赤ちゃん産んだことないどころか、おまえがまだ赤ちゃんだよ、っていう群れ。
もうちょっと大きいのはいないの?と聞くと、
いやー遺伝改良のためにいろいろ掛け合わせすぎてわけわかんなくなったので
実はこないだ200頭まとめて売っちゃったんだ、とのこと。
写真に写ってるのは、待望の新しい獣医隊員です。
この国の獣医隊員はずっとひとりだったので、もうめっちゃ嬉しいです。
牛の臨床を5年やってたとか、鹿児島出身だとか、
いろいろかぶっててますますテンションあがります。
彼のミッションは北部州にある農業大学で獣医学科の先生をするというものですが、
到着直後の現在は首都で現地語の訓練を受けているので、
ちょうどいい!ということで、一緒についてきてもらいました。
うーん、この子くらいなら再来月ごろには使えるかな・・・?
とにかく、どんな牛がいて、どんな飼い方をしていて、どんな設備があって・・・
ということがわかったので大きな一歩です。
ここで遺伝改良にいそしむファブリスという研究者は
賢そうだし協力的なんだけど、フランクフォンなので英語での会話にかなり難アリ。
結局、この日のやりとりはすべて現地語でした。
むむー、現地語もますます鍛えられそうな予感。(フランス語を始める気力はなし。笑)