Recording in RWANDA ★ 落ち込むこともあるけれど、わたしは元気です!

2010年1月28日

再会

布にぐるぐる巻きになって仕事しないと寒くて仕方なかった先週から一転、
ここ数日、真夏日が続いています。
太陽に殺されそう!という意味の「イズーバ リラニシェ!」を連発しているわたし。
こんなとき、徒歩の往診は近距離でも億劫なもの。
まぁしかたないか、と行ってみると、40℃を超える高熱。

これが日本だったら、まず肺炎を疑うのですが・・・ここはアフリカ!
アナプラズマ症を最初に疑います。
次にタイレリア症(東海岸熱)。
いずれもダニが血を吸うときに牛から牛へとうつしてまわる病気です。
トコロ変われば臨床現場での勘もあんまり役に立たないもので、
ここはルワンダ人獣医におまかせ。
耳から採血して、顕微鏡で調べます。

ふと隣の部屋を見ると、
他の子牛よりひときわ毛並みのツヤツヤした美人な子牛がいました。
ん?この子は・・・
そう、一ヵ月半ほどまえ、わたしが難産で娩出させた、あの死にかけ子牛!
駆け寄ってきて、撫でてやるとと嬉しそう。
ほっとしました。
久しぶりに、臨床の醍醐味を味わった一日。
やっぱり現場はいいな。
(もうデスクワークやラボワークは嫌だ・・・)

2010年1月26日

偉大なるAMATA

ルワンダ人が牛乳(アマタ)をこよなく愛しているということは
前にも書きましたが
家庭で作る乳製品にもいろいろあります。
とりあえずどんな場合でも、殺菌目的で必ず煮沸します。
浮いてくる脂肪分、すごいでしょう?
インシューシュ(ふつうの牛乳)として飲んだり、
あるいはこれを発酵させてイチブグト(ヨーグルト)にしたり。
注いでいるのはゆうべ発酵させて作ったイチブグト。
とろみと酸味が絶妙です。
さっき加熱して浮いてきた脂肪分をすくって
まるめて、お餅みたいにペッタンペッタンとたたきつけて脱水して、
さらに加熱すると、バターになります。


写真は行きつけのミルクバーにて。
このウムチェチュル(おばあちゃん)が一人でやってます。
いつも笑顔で迎えてくれる
わたしの心のオアシスです。

2010年1月20日

ついにアマカラ生活!

ふつうは2年くらいもつと言われている台所のガス。
たった5ヶ月で底をつきました・・・
ガスの補充:45,000フラン(9000円)
た、高い・・・。あとガスタンク運ぶためにタクシーも頼まなきゃ・・・
というわけで、アマカラ(炭)生活がついに幕を開けました。
ルワンダ人、貧しい人もお金持ちもみんなこれでやってるんだもの。
わたしだってやってできないことはないんじゃないか、と。

めっちゃ時間かかる・・・そのうち慣れるのか?

2010年1月18日

グテンベラしてて出会った人たち その1

友達のお父さん。
孫のためにザクロをむいてます。
この巨大なナイフは「パンガ」といって、ルワンダライフには欠かせないもの。
お肉を切るときもこれで骨ごと一刀両断だし、
牛にやる草もこれで叩き切ります。
キャッサバの皮もこれでむきます。
火であぶって、焼きごてとしても使えます。
力仕事も細かい作業もこれ一本でOK。
ジェノサイドのときはこれが隣人を殺す道具として使われたことを思うと、
この写真みたいな日々がずっと続いてほしいと
心から願わずにはいられません。
この女の子、ムズング(白い人)を見たのが初めてだったらしく
近寄ろうとすると、ギャン泣き。
あーあ。

2010年1月14日

Gutembera

【Gutembera(動詞)】グテンベラ:
近所を歩き回ること。多くの場合、途中で知り合いのうちに立ち寄って何か食べものとか飲み物とかをふるまってもらうことを含む。ラジオ以外の娯楽といったらこれ。

先日、友達とグテンベラしてて、別の友達宅に立ち寄り、
焼きとうもろこしをごちそうになりました。
とうもろこしを焼いてるとこ。
香ばしくって美味!
とうもろこしは、天日干しして、粉にして保存しておくと
いつでも必要なときに食べられるので、
みんな雨季のうちに庭の空いたところや道路脇なんかにたくさん植えます。
とうもろこし粉を加熱しながら水で練って作る「アカウンガ」は、こちらの主食のひとつ。
味のしないマッシュポテトとお餅の中間みたいなの。
そういえば、うちの庭にもいつのまにか
ガルディアンが勝手に植えたとうもろこしがワサワサ育ってます。
収穫するときはわたしにも分けてくれるかな・・・?

2010年1月11日

隊員総会

ルワンダは内戦後に協力隊派遣が再開されてまだ間もないので
隊員みんな集まっても人数はこんなもん。
赴任後ちょうど一年になる先輩隊員たちの活動報告会。
たかがボランティア、されどボランティア。
どうにもしがたい状況の中で
いっぱいいっぱい悩みながら、みんな孤軍奮闘してる。

総会のあとはみんなで新しくできた中華料理のお店へ!
なかなかこういう機会ってないから、おおはしゃぎ。
餃子のおいしいことおいしいこと。いつかこの国に日本食レストランができるくらい
日本人が増えるといいなぁ。
まだまだ超マイノリティなわたしたち。
「シノワ!シノワ!(中国人)」「ニーハオ!」
ってからかわれるのにも、さすがに飽きました。

2010年1月8日

里帰り

友達の里帰りに一緒について行くことに。
首都からバスで4時間、でこぼこ道で何度かエンストしながら
ようやくたどり着いたニャビヘチェ村。
見渡す限りトウモロコシ畑やマメ畑がひろがります。
実家で買っている牛たち。
こんな小さな使用人の男の子が、口笛だけで牛たちを移動させながら草を食べさせます。


朝5時、搾乳の時間。
牛はつながれていないのですが
特に嫌がる様子もなく、静かにお乳を搾らせてくれてます。
ひとりがお乳を搾るあいだ、もうひとりが葉っぱのついた小枝でハエを払います。
こうすれば牛は尻尾を振ったり後ろ足を蹴り上げたりしないので
安全に作業することができます。
すばらしい!

ニワトリを絞めてふるまってくれました。
バナナを煮てつぶしたのと、ニワトリをトマト味で煮込んだもの。
肘をついてちょっとお行儀悪いけど、老若男女このスタイルで食べます。
毎回食べるのが遅いわたし。
友達の妹ウムグワネーザがいつも待っててくれました。
もうひとりの妹、イマキュレも
夜目が利かないわたしが外の穴トイレに行くときいつも助けてくれました。

おいしいミルクティー、優しい家族。
電気も水道もないけれど、とてもあったかい2泊3日でした。

2010年1月6日

Malaika

年に3回、新隊員がやってきて
それと同時に先輩隊員が日本に帰っていく。
出会いと別れがあわただしくやってくる。
一品持ち寄りの送別会。
コロッケ、ロールキャベツ、カレーにブイヤベース・・・
楽しくておいしい時間はあっという間。
真ん中でギターを弾くのは所長夫人。
すてきな夜に響く、すてきな歌。

Malaika (天使)

私の天使よ
私はあなたを愛している
私はどうしたらいいのだろう
私はあなたと結婚したいのに
お金がない
  私のかわいい小鳥よ
ああ、あなたと結婚できたらなあ マライカ

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三人の先輩隊員があと少しでいなくなるなて
ちっとも実感がわかなくて
でも家に帰って酔いが醒めて
ふと我に返って
なんだか急にさみしくなってきました。
一年半後、わたしも同じように帰国するなんて
まだまだ想像すらできません。

2010年1月4日

月のきれいな大晦日

Umuwaka musha!
あけましておめでとうございます。
年末、雨で冷え込んだ日に水浴びして
ちょっと熱発したけど、もう大丈夫。
大晦日は満月。
庭で月を見ながら飲むビールは格別。

この日は自宅にて、ルワンダ人の友達が作ってくれた料理で乾杯。

トマトとセロリで煮込んだお米と、牛肉のスープと、 フライドポテト。
そんなルワンダの定番メニューに、ローカルビールのひとつ、バナナビアも。
(このあと、友達の家で朝まで踊る予定だったのに
食べすぎでダウンするという残念な展開に。あーあ。)