虐殺未亡人。
ジェノサイドで夫や家族、そして住む家を失った女性たち。
ジェノサイドで夫や家族、そして住む家を失った女性たち。
国の保健省の中のアベガという組織がそんな虐殺未亡人の支援をしています。
山間の村に同じ形をした家々を建て、、
そこから徒歩数時間の場所にある畑を用意し、
それまで路上で寝たり、親戚の家を転々としたりしていた女性たちを集めて
そこに住まわせています。
そうやって組織された虐殺未亡人グループのひとつを訪ねました。
そうやって組織された虐殺未亡人グループのひとつを訪ねました。
リーダーの家の薄暗い客間にぎっしりと集まった女性たちが
聞かせてくれたいろんな話。
自分たちで作った互助組合のこと。
トラウマに苦しむメンバーの家を訪ねて話を聞いてあげたり、
レイプされてHIVに感染したメンバーの薬代を出し合ったりしていること。
お金があったら、もっと野菜を作って
それを売って現金収入を得たい、と思ってること。
ジェノサイド孤児をひきとって養育している未亡人も多くいること(これに一番びっくり)。
ルワンダは小さな小さな国だし、
もともとツチ族とフツ族は混ぜこぜになって暮らしていたから
ジェノサイドの後も、
二つの民族が同じ地域で顔をつき合わせて暮らさなければなりません。
ジェノサイドで加害者側となった人たちと同じ村で暮らして大丈夫なんですか?
という問いには、
「わたしたちは同じ人間です。今はもう何の問題もありません」
という模範的な回答が返ってきたのですが、
それはやっぱり本心ではないと思います。
民族融和を進める今の風潮の中では、
そう答えないと自分の立場がまずくなる、はず。
本当は、やり場のない怒り、恨み、恐れの気持ちと闘いながら、
ときにはいろんなことを諦めたりしながら
そうやって日々は過ぎてきたのだと、
彼女たちの顔に刻まれたしわを見ながら思いました。
10年くらい前に報道されたNHK番組を録画してあるんだけど,タイトルは「緒方貞子さんの仕事」。
返信削除そういえば,あの時の,あの国なんだよね,ルワンダは。
きっと,簡単にどうこう言えない事情があるんですね。
日本だって,たまたま65年間,戦争が起こってないだけで,気をつけていないと,平和の土台はもろいものかもしれません。
加藤悦子さんの企画は,平和な国の平和を維持するためにも必要なことと思います。すごい人ですね。
>324k
返信削除ジェノサイド以前にフツ政権がツチ族の人たちを圧迫し始めてすぐから
たくさんの人がウガンダやタンザニアなどの周辺国に流出したんだけど
緒方貞子さん率いるUNHCRがその人たちに対して海外の大学へ通う資金を援助したおかげで
その後この国に「大学卒業者」の旧難民がたくさん帰ってきて
国のだいじな仕事に従事しています。
それにしても加藤悦子さん、たしかにすごいパワフルな人だなぁと思う。
そして、こういうツアーに参加する人も偉いなぁと思う。