Recording in RWANDA ★ 落ち込むこともあるけれど、わたしは元気です!

2010年7月23日

やっとフィールドへ!

結局、他の国家プロジェクトに忙殺されてこちらにまったく時間をさけない同僚はもう置いといて、
ドクターユミが勝手に仕事を進めてよろしい、ということになったので、
(いや、もちろん主体はルワンダ人であるべきなんだけど・・・)
国営牧場の牛を使わせてもらってフィールド試験に入ることにしました。

で、その国営牧場と「ここはひとつ協力しましょうや」っていう協定の準備をしつつ、
実際どんな牧場なのか、偵察に行ってきました。

ISARっていう農業省のリサーチ機関が所有する6つの牧場のひとつ。
380平方kmもあるんだって。
丘陵地なのでとにかくアップダウンが激しくて、標高も高いので、
ここにいるだけで心臓の壁が分厚くなりそう。


あらやだ、ムズング(白人)よ。
やーね、なに見てるのかしら。


できれば赤ちゃん産んだことない若い牛で始めたいんだけど・・・って言ったら
それならこの群れだ、と連れて行かれたのが下の写真で、
赤ちゃん産んだことないどころか、おまえがまだ赤ちゃんだよ、っていう群れ。
もうちょっと大きいのはいないの?と聞くと、
いやー遺伝改良のためにいろいろ掛け合わせすぎてわけわかんなくなったので
実はこないだ200頭まとめて売っちゃったんだ、とのこと。

写真に写ってるのは、待望の新しい獣医隊員です。
この国の獣医隊員はずっとひとりだったので、もうめっちゃ嬉しいです。
牛の臨床を5年やってたとか、鹿児島出身だとか、
いろいろかぶっててますますテンションあがります。
彼のミッションは北部州にある農業大学で獣医学科の先生をするというものですが、
到着直後の現在は首都で現地語の訓練を受けているので、
ちょうどいい!ということで、一緒についてきてもらいました。

うーん、この子くらいなら再来月ごろには使えるかな・・・?

とにかく、どんな牛がいて、どんな飼い方をしていて、どんな設備があって・・・
ということがわかったので大きな一歩です。
ここで遺伝改良にいそしむファブリスという研究者は
賢そうだし協力的なんだけど、フランクフォンなので英語での会話にかなり難アリ。
結局、この日のやりとりはすべて現地語でした。
むむー、現地語もますます鍛えられそうな予感。(フランス語を始める気力はなし。笑)

6 件のコメント:

  1. フランス語頑張ってみようよ!^^
    同職種、同出身県ますますテンション上がるね~!
    いい実験ができますように。

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  2. 獣医隊員、kiriさん独りだったんですか*>*
    異国の地で、なんてたくましいんだーー!!

    心強い方が来て良かったですね!
    これから新しいことが始まりそうで、なんだかワクワクしながらブログを読みました!

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  3. hironn2010年7月25日 10:07

    フィールド試験って、どんなことするの?

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  4. >司
    いや、もうね、ボンジュールとメルシーだけでいいや。笑
    現地語覚えるだけで精一杯っす。
    この獣医さんの実家っていうのが、わたしが5年間往診にまわっていた地域なんだよ、すごくない?この偶然。

    >MIKO
    わたしもMIKOさんの産前産後ばなしをワクワクしながら読みましたよー。
    そう、なんか新しいことが始まりそう、っていうか始めるぞ、って感じです。
    別々の機関に獣医がそれぞれ配属されることで、活動の幅が広がる気がします。
    例えば彼の講義にわたしが登場してみたり、わたしのプロジェクトを彼に手伝ってもらったり。
    と勝手に想像をふくらませてニヤニヤしています。

    >hiron
    わたしのミッションは牛の受精卵を移植する技術を導入ことなんだ。
    で、今回フィールドでやろうとしてるのは、凍らせた状態で輸入した受精卵を、解凍して、こちらの牛に移植する、っていう作業。
    あるいはお母さん牛のおなかから受精卵を採取して、それを別の牛に移植するっていうのもやる予定。

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  5. 受精卵移植→日本では広く行われていることなんですか?
    対象が産業動物であれ,
    生命誕生に関する所作なので,
    謙虚な気持ちを忘れずに,実施してくださいね。

    新しい獣医隊員さんと力を合わせて,
    日本の技術と鹿児島のガッツを
    ルワンダに広めてください。
    健闘を祈っています。

    日本では夏の甲子園が始まりました。

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  6. おお、ひさびさに更新しようとしたらコメントが。

    >324k
    ありがとう。
    日本の技術と鹿児島のガッツ・・・
    たぶん伝えられるのは後者だけだね。笑
    それでもいい、と開き直って進みます。
    牛の受精卵移植が本格的に日本で始まったのは
    ゆみが生まれた頃なんだ。
    日本みたいにインフラが整ったところでこれだけかかったんだから
    ルワンダの条件の悪さと、すでに先進国で膨大な試行錯誤の上に作り上げられた技術を取り入れることができるという立場とを足して引いて、
    まぁ20年はかかるのかな。とか考えてます。
    遺伝子をいじるわけではないけど、
    借り腹による出産になるので、そのへんは注意したいところです。

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