ほんと、すごくダメな一週間でした。鼻はグズグズ、咳は止まらず、頭はボーッとして、
もうルワンダなんて永遠に発展しなくていいんじゃないか、とか
そうやっていつまでも道端で「おい白人!金くれ!腹が減った!」って言ってればいいよ、とか
そういうどうしようもないネガティブ思考が
頭の先から足の先、毛細血管のすみずみまでしみわたって、
ルワンダ人の言うことなすこと何もかもに腹が立ち、
わたしの一挙手一投足を凝視してる道端のルワンダ人が
「見ろ、白人だ」
「白人が傘をさしてるぞ、白人は太陽がきらいなんだな」
「白人がトマトを買うぞ、おい、ピーマンも買え!」
「見ろ、白人がバスに乗るぞ」
と言っている声がいちいちカンにさわり、
あーもうほっといてほしい、誰もわたしを見ないでほしい、
とすっかり家にひきこもり、
雨季に入ったのにちっとも水が出ない蛇口をにらみつつ、
鼻をかんだティッシュに囲まれて、ふてくされてました。
仕事を早めにあがっても誰も気づかず、
朝から家にこもってても誰からも電話は来ず、
もうこのまま帰国してしまおうかしら、などと思ったりしながら、
そうやって一週間がたとうとしたころ、
なんとなくあきらめ半分で水道の蛇口をひねってみたら
しゅしゅしゅしゅ・・・という空気の抜ける音が。
もしかして・・・と、期待のこもった視線を注ぐこと数分。
ついに茶色い錆色の水がチョロチョロと出てきたのです。
まもなく水は透明になり、
ジャアジャアと勢いよく出始めました。
それを見ていたら、
なんとなーく頭をしめつけていた何かがゆるんでいくような感じがして
「ルワンダ人のスピードでいいから前に進もう」
という思いが、
まるで暗闇でちょっと目が慣れてものが見えるようになるような感じで、
ぼんやりと浮かんできたのでした。
不思議と鼻水も止まり、
外に出てみたら
無精ヒゲだらけの警備員が
「おはよう。風邪は良くなったかい?」と言って
ニヤリと笑いました。









サイザル麻を使った手工芸品もたくさん並びます。
日が暮れてくると、特設ステージの上で口パクで歌い踊るパフォーマーも